#1.ねこまたのお花見
「お、おめでとうって、まだ何もやるなんて…」ねこまたはあわてて抗議しようとしました。
「ええ、でも、毎年この時期そこのさくらの下で居眠りをしたものが、 一年桜の精をするという決まりなので」
桜姫は分厚い唇でにっこり笑いながら、けれどもきっぱりと言いました。
「けけ、それ着てたらほかの奴にも姿が見えなくなるからよ、逃げらんないぜ。んじゃ、よろしく」
きつねはうれしそうに手を振りました。いつのまにかねこまたはきつねの衣装を着せられています。
戻る
進む
日記 TOP