0.序

高杉晋作(1639〜1667)
萩にて、長州藩高官の高杉家に生まれる。
松下村塾にて吉田松陰に師事。身分を問わない日本初の軍隊、奇兵隊を組織した。
藩内の保守派に抗して、長州藩の倒幕姿勢を決定づけた。
第二次長州戦争で幕府の軍を退けた後、27歳で結核にて死亡。



11月の終わりに、高杉晋作を訪ねる旅をしてきました。
なんで高杉晋作かといいますと。
…ええと、自分でも分からんのですが。
司馬遼太郎氏曰く、日本における戦の天才は3人。
源義経と織田信長と、もう一人が高杉晋作なのだそうで。
たどってみれば軍事面はもちろん、交渉能力、企画能力、
才能は測り知れないのですこの方。
たった80人を率いてついには藩をひっくり返したり、
一藩を率いて幕府の軍に勝っちゃうし、
英雄以外の何者でもでもございません。
でも、高杉晋作その人のあり方はかなりいびつ。
酒好き女好きで、わがままで、そのくせ繊細で。
私が思うに、天才=変人の方かなと…。
しかし。
若いのにとんでもないことをやり遂げちゃった天才は、
病床に白い顔でにやっと笑って(←想像)言うのです。
「面白きこともなき世を面白く」
壮絶な人生を、「面白い」という軽みある言葉で、粋に遺して彼は去る。
そのひび割れたいびつな器が、壮絶に美しく思えて。

やりたいことは口に出してみるものですね。
このマニアックな旅に、下関で心強い案内人がついてくれることに。
ふっふっふ、なーんと、あのフウちですよぅ。 感謝感激!
と、いうことで。
めぐってみます高杉晋作。
お暇でしたらおつきあいくださいまし。

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